やまと(倭)は国のまほろばBlog

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サラリーマン投資としての:仮想通貨について

昨年末からサラリーマンが自己防衛の為、投資するとしたらどう考えるべきか書いてきましたが、今日はビットコインを始めとする”仮想通貨”について自分が考えていることを書いてみたいと思います。

 ビットコインはこの1年で価格が急激に向上し、TVコマーシャルも流れる等、時代の寵児のような形で取り扱われてきました。

ところが今年に入り、価格が40%も暴落しており、かつ中韓及び独仏政府が規制をすると報道されるなど、一転してバブル崩壊を予想される事態となっています。

news.yahoo.co.jp

結論から言うと、仮想通貨なるものはサラリーマンとしての投資には向かない。何故ならサラリーマン投資のセオリーは、少しづつのお金を少しでもリスクを下げ、投資し、ある程度長期でリターンを考えてゆく事という事だからです。又そうせざるを得ないからです。

仮想通貨はリスクが高すぎます。まあそれでもやってみる。という人は自己責任でやられるといいですが、買い時、売り時を間違えると大やけどを負ってしまいます。

1.仮想通貨を支えているもの

 そもそも通貨と呼ばれていますので、通貨の話から始めます。我々も日頃円で買い物をしたり、海外ではドルで当たり前のように支払いを済ませます。でも何故このように貨幣が通用できるのか?の理屈はそう簡単ではありません。

貨幣が貨幣である理屈は、貨幣商品説と貨幣法制説という二つの学説で争われてきましたが、現在その二つとも説明する道具とはなっていません。経済学者の岩井克人さんがいみじくも言っていますが

貨幣は、将来においてほかのひとびとが、それを100円や1万円や100万円の価値をもつ貨幣として受け入れてくれるから貨幣として受け入れられる。そしてこの予想の連鎖は将来に向かって無限につづいていくことになる。貨幣の貨幣としての価値を支えているのは、まさに『予想の無限の連鎖』そのものなのである。

 そもそも貨幣も株とかに投資するといった行為も、予想の連鎖そのものには違いませんが、日本円は日本と言う国の経済、アメリカドルはアメリカの圧倒的な経済・軍事力にその予想が支えられていると言える。又株への投資などは、特定企業の現在および将来の業績という(少し頼りない場合もあるが)裏付けがあり、皆その予想の下に投資を行いますが、仮想通貨なるものは、その予想の根拠が希薄でそもそもリスクが高い。

でも一旦流通し、皆がそれに群がると貨幣は貨幣として通用する。という上に述べた理屈の下で、どんどん拡大してゆく。現在はそのとば口のような状況なのだと思います。

かつ、こういった通貨に関しては、一応発行量が決まっているとはいっても、その拘束力がどこまであるのか不明ですし、国がその発行を規制しインフレを抑えるといったように、発行に関する抑制力というものが非常に曖昧で、リスクがあります。

様々な国にとってもそれが膨張しとめどが聞かなくなると、それが崩壊した時に自国の経済に対して大きな影響を与えることになる為、規制をする方向にゆかざる得ない。

中国や独仏などが既にそういった動きを強め始めているのはそういった理由からだと思います。その意味では何度も言いますがサラリーマンとしての投資対象にはなりません

2.仮想(通貨)的なものの今後

ただこういった仮想(通貨)的なものは次々と現れてくることになるでしょう。

何故なら、これも以前書きましたが、現在経済的フロンティアと呼べる地域は中国を最後に無くなりました。又自動車といった世界中に拡大する新しいハードも無くなりつつあります(何度も言いますが電気自動車は現在のものの製品代替です)。あとはロボット位でしょうか。

AIといっても今までやってきた研究・開発といった業務や製造プロセスをデータ分析し、より高効率にするといった意味では全くの新分野を開拓しているわけではありません。既にかなりの部分が内向きな・今までのものの置き換えといった形になっています

こういった状況で、かつ金が余っている現在、それを運用すべき商品を考え出す人はこれからも現れますし、そういった商品が出現する。

なにせアメリカ人は、デリバティブなどというわけの分からぬ商品を開発し、自国を危機に陥れるような国民ですから、これからも何が起きるかわかりません(笑)。

インターネットを使った仮想的な商品を供給する企業と国の規制のいたちごっこ。という形になるのでしょう。

その意味では、逆説的には国が今後規制に乗り出してゆくという意味でも、インターネット関係の仕組みを構築でき、銀行の基幹系システムなど大きなシステムを対応できるようなシステムエンジニア会社には間違いなく需要があります。投資するならそういった所に投資した方がよっぽどリスクが少ない(笑)。こういった大きな流れの中でどう社会が動いてゆくかです。

賢明なサラリーマン諸氏の落ち着いた行動を祈ります。