やまと(倭)は国のまほろばBlog

美しい国日本を守るため歴史、経済、政治面から社会についての思想的考察を行います

グローバリズムに沈む日本の産業

 

  今日から初投稿してゆきたいと思います。宜しくお願いします。

このBlogでは美しい日本を守る為に政治・経済、歴史、又風景といったことについて語っていきたいと思います。

Blog名は、古事記に記載がありますが倭建命(ヤマトタケルノミコト)が詠んだ句の一節ですが、日本はなんと美しい国なのだろうという意味です。

今日のお題はグローバリズムに沈む日本の産業についてです。

1.ゆれる東芝問題と日本のメーカーの

 東芝半導体事業売却に関して連日報道がなされています。

最近は余り騒がれなくなりました、当初は会社としてのガバナンスが無いとか、歴代社長含めた役員の資質がなかったとか散々な言われようでした。そもそもこの問題は、パソコンや工事進行基準の不正会計の告発に始まり、業績が悪化してゆくなかで、WH(ウエスティングハウス)の買収に関わる約1兆円という巨額の赤字が露呈しています。

東芝としては既に家電、医療関係の事業を譲渡していますが、北米でのLNG関係リスクも残り、満身創痍の状況です。赤字は昨年度だけで9757億円と本当に巨額な額となり従業員の方々も毎日不安な日々を過ごされているという意味では経営陣の責任は決して軽くはありません。

が、この十年程を振り返ると、新聞紙上で大手企業の巨額な赤字の報道が頻繁に発表れ、事業縮小、売却といった事例に枚挙がありません。

  • 2009年3月 日立製作所が7873億円の赤字決算。理由はデジタル家電業績悪化とハードディスク会社事業の失敗
  • 2012年3月 パナソニックが7721億円の赤字決算、翌年13年3月にも7542億円の赤字決算。ブラズマTVを中心とした事業の見直しが原因
  • 2015年3月 シャープが2223億円の赤字決算、翌年16年3月にも2559億円の赤字決算。液晶TV事業の赤字が原因
  • 2017年3月 三菱重工が大型客船事業のコスト増で2500億円の損失計上。又南アフリカでの発電所案件で7700億円を日立に請求
  • 2017年度には タカタが民事再生法申請。赤字額は3800億円。全リコール対象額を含めると1.7兆円の負担と報道。などです

これらは業績が回復した所もありますし、そもそもシャープが鴻海に買収されたり、タカタが中国寧波均達電子に買収され、済んだような話になっていますが、東芝分を含めザッと合計しても5兆円から7兆円という本当に大きな数値です。日本のメーカーの力が大きく傷ついていることは間違いありません。

2.金融ビッグバンとの類似 構造改革グローバリズム

 こういったガバナンス不足だ、社長の資質が云々といった事を含め企業の存亡が語られた事はそれ以前にもありました。

′96年橋本内閣時代に宣言された金融ビッグバンにより、従来の護送船団方式という考え方を放棄し、日本の金融業界の門戸を世界に開きました。それにより山一證券、三洋証券といった会社が潰れ、2000年以前には12行あったいわゆる都市銀行が次々と合併し、現在ではたった4行になっています。

この時も金融界で大きな赤字が発生し、又そこに勤めていた人も多くが関連会社等に移ることになり、ある意味日本の産業の構造が大きく変わっています。

 図に示すと下図のようになるでしょうか

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あくまでも考え方を示していますが、縦軸に巨額赤字件数を取り、横軸に年代を取ると’90年後半から2010年くらいまで金融業界の不振、統廃合が続き、それから間をおかずメーカー特に電機メーカーでの巨額赤字発生、企業統廃合が行われています。

この二つの事例に共通しているのは、グローバルに市場を開けとかグローバルなビジネスに対応せよとかいった、所謂グローバリズムへの対応です。

グローバリズムはアメリカも言っているし、資本主義の正しいあり方だといった風潮で日本では様々な施策が実施されましたが、振り返ってこれらは正しかったでしょうか?間違った選択をしてきたというほかにないと思います。

グローバリズム(新自由主義と言ってもいい)は国、国民に富をもたらしません。上記のように結果が示しています。

この間違ったイデオロギーから離れ、国は国民の生活を保護してゆくような施策、例えば公共投資を拡大するとか、非正規雇用を改めるとかすると同時に、企業側もグローバル展開に慎重を期し、その範囲とリスク対策を十二分に進めてゆくしかありません。

一人一人がもっと声を大にして言ってゆかなければなりません。